国公立英文解釈解答
1 京都府立大解答
(1)ほとんどの人間の人生は彼らの環境によって決定される。彼らは、運命がその中へと彼らを投げ込んだその環境を、あきらめの気持ちだけでなく、善意すらも持って受け入れるのである。彼らは満足してレールの上を走る路面電車のようなものであり、車の流れから出たり入ったりし、広々とした土地を横切って意気揚揚と疾走する元気の良い自動車を軽蔑する。私は彼らを尊敬する。なぜなら彼らはよき国民であり、よき夫であり、よき父であるし、そしてもちろん誰かが税金を払わなくてはならないのだから。しかし私は彼らを刺激的だとは思わない。私は、人生を自分の手で引き受け、それを自分の好みにあわせて形作っているように思われる人たちを、確かにそういう人はほとんどいないのではあるが、魅力的に思うのである。私たちは自由意志というものなど持っていないのかもしれないが、ともかくも、それがあるという幻想は抱いている。(3)十字路において、私たちには、自分達が右に行くかもしれないし、左にも行くかもしれないと確かに思われる。そしてその選択がひとたびなされると、世界の歴史全体の道筋が、私たちが曲がった方に私たちを曲がらせたのだということを理解するのは難しい。
・語句
語句の重要度について
A:すでに知っているはずだろうが念のため載せてみた。当然覚えておくべき。
B:今は知らない可能性はある。知らないなら覚えるべき。
C:ややレベルが高い。英語好きになりたければ覚えればよかろう。
D:大学受験生には無理。不要。
*
それぞれの記号に「+」がつくと、ちょっと難易度が高いことを表します。たとえばB+は、Bの中でもCに近いほうだという意味になります。
*
基本的に、潮田個人のイメージでランク付けをしているだけです。ちょっと参考にしてくれればそれでいいです。
amid 〜の間に、〜に囲まれて、という前置詞。amongと似ている。B
resignation あきらめ、従順。resign(辞職する)の名詞形なので、もちろん辞めること、辞職、という意味もある。B+
streetcar 市街路面電車。車ではなく、電車。知らなくてよい。C
motor
vehicle 動力車、と訳すらしい。僕自身その日本語すら知らない。電車のようにレールの上を動くのではない、普通の車のことを指すとだけわかればよい。D
contentedly 副詞、「満足して」という意味。形容詞形はcontented。withとセットで、be
contented with ~=〜に満足している、という意味になる。B
despise 〜を軽蔑する、という動詞。同意表現のlook
down on〜はあまりに有名。A+
sprightly 形容詞。lyがついているが副詞ではない。活発な、陽気な。C
jauntily 副詞。lyがついた普通の副詞。意気揚揚として、元気に。形容詞形はjaunty。C
open 言わずと知れた、開いている、という意味の形容詞だが、ここでは広々とした、という意味。イメージ的に想像がつくだろう。B
citizen 国民、市民、住民。
take
A in one’s own hands 自分の手でAを引き受ける、という熟語。別に知らなくても、容易にそういう意味だと想像できよう。B+
mould
イギリスのつづり。アメリカではmold。〜を(型に入れて)作る。B+
to
one’s liking (人)の好みに合うように、という副詞句。B+
It
is that… …である、という表現。
例 It’s not
that she hates you.
彼女があなたをきらいだというわけではない。
at
all events とにかく、いずれにせよ。in any
event, at any rateと同じ。B+
cross-road 十字路。crossとroadの意味から想像がつくのでは。B+
turning takeとセット、take a
turningで、曲がるという意味。知りはしないだろうが、想像はつけられよう。B+
2 横浜市立大解答
科学的な理論のほとんどが常識を排除する。それら(scientific
theories)は我々の感覚を越えた(感覚ではとらえきれない)証拠に頼り、観察可能な世界をひっくり返す。それら(scientific
theories)は当然のものと仮定されている関係をかき乱し、これまで揺るがしがたく正しいとされてきたものを、比喩に変えてしまう。地球は今や、ただ固定されているように「見える」だけなのである。そのような主要な理論は、それら(major
theories)に初めて直面する者たちに、負担をかけ、気分を害し、また励ます、もっとも50年かそこらすればそれら(major
theories)は、我々の目にどう映ろうとも地球は太陽の周りを回っているのだと我々に教えてくれるような、見たところ常識的であるとされる信念のひとまとまりの一部として、当たり前のものだとみなされるのであろうけれども。最初に提起されたときには、理論はもっとも仮説的側面が強い状態にある。現在知覚されているものとしての自然界と、仮定として想像されているものとしてのそれ(自然界)とがうまくかみあわないために、その理論自体が、虚構の領域と同様のそれ(領域)にしばらく閉じ込められてしまうのである。
・語句
reject 「〜を拒絶する」という強い意味をもった動詞。
call
on 「〜に頼る、訴える」という熟語。visitの意味があることはすでに知っているだろうが、ここではその意味では通じない。
turn
over 「〜をひっくり返す」という普通の熟語。
assumed 「当然のことと仮定された」という意味の形容詞。assumeの意味から類推できるかもしれない。assumeの名詞形assumptionも、「当然のことと決めてかかること、前提」という意味だし。
metaphor 比喩、たとえ。修辞用語では、隠喩という意味で使われ、直喩の方はsimileと言うが、そっちの意味は受験では必要ない。
apparently 「見たところでは」という意味の副詞。apparentには「明らかな」という意味もあるが、副詞形になるとその意味がなくなる。
revolve 「回転する」という動詞。
at
one’s 最上級 「もっとも〜な状態で」という意味になる熟語。ここではat its most fictiveで、もっともfictiveな状態で、という意味。fictiveという単語自体は難しい。だがfictionの形容詞形だとは想像がつくだろう。架空の、という意味。
awkwardness awkward「ぎこちない、どぎまぎした」という形容詞の名詞形。
fit ぴったり合うこと・適合、という意味の名詞。日本語でも似たような意味で使うだろう。
perceive 「〜を知覚する」という動詞。名詞形がperception。基本単語。
presumably 「おそらく、もっともらしく」くらいの意味。もともとの動詞形presumeが「仮定・想定する」という意味だから、ここでは「仮定として」くらいに思い切った訳をした方が意味が通る。「おそらく想像されている」と訳してもどんな意味なのかわからない。
scope 範囲・領域という意味の名詞。普通の受験単語。
akin to 〜 「〜と似た、同種の」という意味。
3 大阪大解答
(A)思慮深い経営者であれば、社員が働く理由として列挙するであろう動機―そしてもっとも重要なものとしては、彼らがその動機を列挙する順番―を分析するのに時間を割くだろう。最近の研究で、そのように順番をつけたときお金は7番目に来ることがわかった。第1位だったのは仕事をする際の満足感であった。明らかに、何かをなしとげたときに得られる気持ちのよさがやはり、厳しい労働に対しての最良の報酬なのである。しかし社員たちはまた自分達が仕事を上手くやっていると知る必要があり、今日の経営者側の重大な欠陥として、それを社員達に伝え損ねているということがある。
(B)ある集団を悩ませている問題について誰かがはっきり公言するのは良いことだ。なぜならそうすればその問題は直面されうる―されなくてはならない―からである。私は経験から、論争を避ける習慣は結局避けたよりもずっと多くの問題を引き起こすことを知っている。なぜなら強い感情は、表現されないでいると、消えはせずに積もっていくからである。それらは、ちゃんと表現されていたのなら取るに足らないものであっただろう他のことについての怒りを積もらせていく。結局、もし隠された負の感情のとりこになりたくなければ、お互いにお互いの話を聞かなくてはならない。
・語句
(A)
prudent 「用心深い、賢明な」という形容詞。必要です。
analyze 「分析する」という動詞。名詞形analysisも重要。
incentive 「動機、刺激」という名詞。同義語はstimulus。
list 「リストにあげる、〜だとみなす」という動詞。特に受験単語として知られるわけではないが、日本語でも使う単語なので常識的に意味がわかるべき。
order 多義語である。ここでの意味は「順番」。その意味での前置詞はin。Characters
are listed in order of appearance.
登場人物は登場順に並べられています。(映画の最後で配役を紹介する場面でよくこう書いてある。)
disclose
「暴露する、明らかにする」という動詞。disという接頭語はdislike(嫌う)等の例でわかるように、否定の意味を添える。discloseはcloseの反対のニュアンス、つまり閉じられているものを開いていくようなイメージの単語だと、見ためからわかるわけだ。
top 「〜の頂上にある、トップに載る」という意味の動詞。名詞の意味は当然知っているわけだから、この場合推測は十分可能なはずだ。
satisfaction 「満足」という名詞。動詞形はsatisfy「〜を満足させる」。
labor 「労働」という名詞。イギリスつづりだとlabourとなり、uが入る。behavior「行動」も、イギリスではbehaviourというようにuが入る。
deficiency
「欠乏、欠陥」という名詞。形容詞形はdeficient。当然重要。
failure 「失敗」という名詞。
(B)
speak
out 「はっきり意見をのべる」という意味。
controversy 「論争・議論」という名詞。普通の受験単語。
unexpressed 「表現されていない、言葉にされていない」という形容詞。unは打消しの意味をそえるし、expressは「表現する」という意味なのだから推測はつくはず。この文では、もともとbeing
unexpressedという形で分詞構文になっており、そのbeingは省略可能なので省かれた、という形になっている。
build
up 「強まる、高まる」という意味。見たことがなくても、推測できるべき範囲。
accumulate 「積み上げる」という他動詞の意味と、「積もる」という自動詞の意味がある。ここでは目的語がother
resentmentsで、他動詞の意味。
resentment
「怒り・憤慨」という名詞。形容詞形resentful、動詞形resentともども知っておくべき。
be
to 知ってのように「予定・義務・可能・意図」など多様な意味があるが、if節で使われる場合にはそれは意図、〜するつもりである、という意味で解釈する。
possess 「所有する」という動詞。この場合はill-feelingが主語だから、所有では日本語として変で、感情にとりつかれる、とか、感情の思うままになる、という訳を考えるべき。「(悪霊・考えなどが)とりつく」という意味を知っていなくても、所有する、という基本の意味からイメージを膨らませて推測できて欲しい。
4 大阪女子大解答
(1)芸術を芸術でないものから区別できる正確な規則がある、またはあるべきであり、これらの規則に基づいてどの特定の作品をもその価値にしたがって格付けできると信じるのは間違っている。何が芸術であるかを決めることと、芸術作品の値打ちを決めることとは別問題である。もし芸術を非芸術から区別する絶対的な方法があるとしても、この方法で必ずしも質の高さを測ることができるわけではない。人々は長い間習慣的にその2つの問題を1つのものに混同してきた。「それはなぜ芸術なのだ?」とたずねるとき、たいていその意味は「なぜそれはすぐれた芸術なのだ?」という意味が込められているのである。しかし、(2)これまでに提起されてきた芸術を評価する体系的な方法はすべて、完全に満足の行くようなものであるとはいえない。我々には、その方法を作った人たちと同じものを好むときにだけ、彼らの意見に同意する傾向がある。もし彼らの感じ方を共有していないのなら、彼らの方法は著しく堅苦しいものに我々には思われる。こうなると、我々はもう一つのより根本的な困難に直面させられる。(3)ともかくもなんであれ価値評価をするものさしを持つためには、芸術には固定的で時間に影響されない価値があるということ、つまりは、特定の作品の真の価値は不動のものであり、時間や状況には無関係であるということを進んで仮定しなくてはならない。ひょっとしたら、そのような価値は存在するかもしれない。そういったものが存在しないとは確信をもてない。しかし、芸術作品についての意見は、今日のみならず知られている限りの歴史の変遷を通してずっと、変わりつづけているということは確かに知っている。もっとも優れた古典的作品でさえ、評価の高いときもあれば低いときもあったのであり、好みの歴史―それは芸術の歴史の一部分である―は確立された価値観を捨て、顧みられることのなくなっていた価値観を再発見するという絶え間ない過程なのである。(4)したがって我々は、過去であれ現在であれ時間と状況という文脈の中で芸術作品を見ざるを得ないように思われる。実際それ以外にやりようがあるのだろうか、芸術がいまだに私たちのまわりいたるところでつくられていて、我々の目をほとんど毎日新しい経験へと開かせ、そしてそのために我々は視界を調整しなくてはならないという状態である限りは。
5 京都府立大解答
天才には2種類いる。1つ目は、もし私たちがもっとはるかに利口でさえあったのなら、ちょうど同じくらい有能になれるであろう種類の人である。彼らの知性がどのように働くかについては何も不思議はなく、そしてひとたび彼らがやったことが私たちに説明されると、私たちは、もし十分に賢くさえあったのなら自分にもそれができた、と考えるのである。しかしもう1つの天才は本当に一種の魔術師である。彼らがしたことが私たちに説明された後でさえ、私たちには彼らがそれをどうやったのかが理解できないのである。
・語句
genius 天才。天から与えられた才能のことも、その才能を持つ人のことも指す。才能の方の意味では、前置詞forと結びつくことを覚える。A
*The Japanese
have a genius for miniaturization.
日本人はものを小型化する才能がある。
mind 知性。もちろん「精神・心」という意味もあるが、ここでは天才の話なので、理知的な頭のよさという意味の知性の方が訳として適している。B
once いったん〜すると、という接続詞。「かつて、一度」という副詞の意味を知っているだけではダメ。B
bright 賢い、という意味。「明るい」だけ覚えていてもダメ。B
6 福島大解答
(1)民主主義的な教育というのは達成するのが難しい理想である。その基本的な原則は平等のそれ(原則)であるが、子供たちは平等に能力を与えられているわけではない。(2)過去、心理学者の中には、両親に教育への熱意が欠けていることと、有能な教師が不足していることだけが生徒の能力の間に見かけ上の違いが生まれる原因であると主張する人もいた。しかし(3)能力が不平等であることのもっとも根本的な原因が何であるかに関係なく―それ(能力の不平等)が遺伝的に受け継いだものであるにしても外部からの影響の結果であるにしても―それ(能力の不平等)が存在するのを否定するのは難しい。
(4)生まれながらにして持っている能力はよい教師の手で伸ばしていくことができるが、正式な教育という恩恵に浴することがなくてもあらわになることがある。アブラハム・リンカーンは学校にたった1年しか通わなかった。彼の家族が所有していた唯一の本は聖書で、(5)彼自身彼の人生初期の境遇について、それ(境遇)は「教育を受けることへの意欲をかきたてるようなものは完全に何も」提供しなかった、と言った。彼は文法と数学を独学で学び、そして20代前半のとき、法律の本を勉強し始めた。弁護士試験に受かり、初めて弁護士として開業したとき彼は27歳だった。これがもっとも尊敬されるアメリカ大統領の教育の基盤であった。
・語句
democratic 民主主義的な。民主主義はdemocracy。B
achieve なしとげる、達成する。名詞形はachievement。A
principle 原理、原則。A
equality 平等。equal(平等な)という形容詞の名詞形。それの副詞形が少し後に出てくるequally。B
yet けれども、それにもかかわらず。接続詞である。かなりよくみかける。
gifted 生まれながらの才能がある、という形容詞。giftという名詞は、贈り物という意味で日本語でも使う。英語では天からの贈り物、つまり才能、という意味でも使う。
psychologist 心理学者。B
argue 主張する、議論する。A
parental 形容詞。親の、親による。parentの形容詞形。
enthusiasm 熱狂、熱意。形容詞形enthusiastic
と共に重要語。
competent 形容詞。能力のある、適格な。B
seeming 形容詞。見かけ上の、外見だけの。B+
regardless of ~ 〜とは関係なく。同意表現のirrespective
of, without regard to ~などと共に知っているべき表現。B
unequal 不平等な。equalの否定形。B
inherit 遺伝的に受け継ぐ、という動詞。財産などを受け継ぐ、という意味も使われる。ここでは前者の遺伝的に受け継ぐ、の方の意味で使われている。
inborn うまれつきの、生来の。C
foster 育てる、伸ばす。B
reveal (知られていないものを)明らかにする、あらわにする。B
benefit 利益、助け、恩恵。A
formal
形式上の、という意味もあるが、ここでは、正式の、正規の、という意味。B
own 動詞としては「所有する」という意味がある。A
early
早い、という意味だが、ある期間における初期の、という意味にもなる。
ここではリンカーンの人生の初期の、つまり幼少期の、という意味にな
る。
surroundings 複数形で用いて、境遇、環境という意味になる。A
absolutely 完全に、まったく。形容詞形はabsolute。A
excite
(刺激して)〜を引き起こす、という動詞。興奮させる、という意味だけ覚えていても不十分。B
practice
law 弁護士を開業する、という決まった表現。この類としてpractice medicine 医者を開業する、も知っていれば十分。B
foundation
ここでは土台、基盤という意味。創立、建設すること、という意味もあるのは知ってるだろう。動詞found(設立する)の名詞形。
7 大阪大解答
45億年前に地球は形成された。おそらくその5億年後、その惑星に生命が発生した。その後の40億年の間、生命は着々とより複雑で、より多様、より精巧なものになっていった。そして約100万年前、地球は人類―すべての種のうちでもっとも複雑で精巧な種―を生んだ。
たったの6,7千年前に―地球の歴史にとって見れば、一年にとっての一分にも満たないような時間―文明が生まれ、私たちに人間の世界を築き、進化が生み出した驚異に、私たち自身が生み出した驚異を付け加えることを可能にした。すなわち、芸術、科学、社会組織、精神的な高みへの到達といった驚異である。
・語句
billion 10億。A
arise 生じる、起こる。わかるだろうが変化はarise,
arouse, arisen。A
steadily 安定して、という訳語と、着実にという訳語がある。ここでは後者でないと日本語にしにくい。形容詞形steadyも当然知るべき。B
complex 形容詞としては、複雑な。名詞として複合体という意味もある。B
varied 形容詞。様々な、多様な。vary(変化する)を知っているはずだから、容易に想像がつくだろう。B
ingenious
形容詞。工夫に富んだ、精巧な。ingenuous(純真な)とセットで覚えると区別が不能になって大変。ingenuousの方はあまり見ないから忘れておいて、ingeniousの方だけは覚えておこう。B+
mankind (集合的に)人類。manで人間を代表させるような性差別が見られる語なので、自分で英語を書くときに使うのはやめて、human
beingsとかpeopleとかを使うようにした方がよい。B
species (生物の分類上の)種。sがついていて一見複数形だが、単数形。複数形もspeciesで同じ形。B
to to the history of the earth のto とto a
yearのto。これは「〜に対しての関係・割合」を表すto。A is to B
what C is to D(AのBに対する関係はCのDに対する関係と同じ)という長い熟語を覚えたことがあるはず。そこに出てくるtoと同じ用法である。
civilization
文明。A
emerge 出現する。A
add
A to B AをBに加える。ここではadd to
the marvels of evolutionというふうに、to Bにあたる部分が前に出てきているので、混乱のもとになっている。
marvel
驚くべきこと、不思議なこと、驚異。marvel at ~で〜に驚く、という動詞にもなる。B+
spiritual
精神的な。反対語はphysical(物質的な、という意味で)。mentalも精神的な、という同義語で、その反対語もphysicalだが、肉体的な、という意味でのphysicalの反対語と考えた方が良い。一応細かに書いたまでで、特に気にして覚えなくてよいが。B
attainment 達成。attainという動詞の名詞形。B
8 奈良女子大解答
少年たちは、彼らの姉妹とは違って、衣服に関しては、一つの単純な野心を持っている。彼らは学校の他のすべての少年たちと区別がつかないようになりたいと思っている。区別がついてしまうことは洗練されたことではないのである。それは彼らを話のねたにしてしまうし、あざけりの対象にしてしまう可能性も十分ある。
・語句
where
A is concerned これは以前にも出てきている。「Aに関しては、Aのこととなると」という熟語。As far
as A is concernedと同じ。B
distinguish 「〜を区別する」という有名単語。ただしその派生語distinguishedは独特の意味を持ってくる。A
distinguishable これは単純に、「区別がつく、見分けられる」という意味の形容詞。indistinguishableなら、否定の意味が加わって、区別できない、という意味になる。B+
distinguished 「有名な、気品のある」という意味の形容詞。イメージ的には、他のと区別するにあたいするくらい優れている、ということなのだろう。B
scorn 「軽蔑」という名詞。「軽蔑する」という動詞の意味もある。B+
9 大阪外語大解答
(1)3歳児の心において自分の性別についての知識ほど明確になっているものはほとんどない。自分が女の子、または男の子である、と意識をしていることは、自分が何ものなのかを学ぶことにおいての一つの重要な段階であるように思われる。そういう理由で、この年齢の子供は性別があいまいであるとほのめかしてしまうことにはどんなものにでも、こっけいなくらい敏感なのである。小さな女の子は、もし髪が短くて「男の子みたいに」見えたなら、外出を拒むものである。4歳のときにフリルのついたシャツかピンクの下着、または何かそれと同じくらい身の破滅を呼ぶような「女っぽい」衣装を着ていたために冷やかされたことの屈辱をいまだに覚えている大人もいるだろう。
(2)保育園を訪れたことのある人なら、男の子と女の子の行動の違いや、その違いを強く前面に出そうとする彼らの意志の固さに必ずや気づくだろう。とても小さな子供は成熟した男らしさと女らしさの一種の風刺であるような(成熟した男らしさや女らしさをこっけいな描写であるような)行動を確かに選択しているのである。
・語句
gender 性別。同意語はsex。B
Which
is why… この部分の最初のWhichは、前文の内容を受ける非制限用法の「,which」と同じである。カンマではなくピリオドで切るやり方もあることはあるのである。B
comically
「こっけいなほどに、おかしいくらい」という副詞。形容詞形はcomicalとなる。B
hint 日本語の「ヒント」と訳してよい場合もあるし、「ほのめかすこと・もの」としたほうがよい場合もある。B
ambiguity 「両義性・多義性・あいまいさ」などと日本語にする。形容詞形はambiguous。二つ以上の意味にとれてしまうこと、という意味。B
mortification mortify「屈辱を感じさせる」という動詞の名詞形。東大レベルを志す人なら、一度は受験までに見るが、必ずしも皆が暗記しているわけではない、きわどい必要さのレベルの単語。C
ridicule 「嘲笑する、冷やかす」という動詞。同じスペル・アクセントで「あざけり、嘲笑」という名詞にもなる。B+
at the age of 年齢 「〜歳のときに」という熟語。A
frilly フリルのついた、という意味の形容詞。特に知る必要もないだろう。
D
damning damnが「呪う、地獄に落とす」のような恐ろしい系の意味を持つ動詞なので、damningは「地獄に突き落とすような、破滅させるような」という意味の形容詞となっている。C+
feminine 女性的な、という形容詞。反対語masculine「男性的な」とセットで覚える。B
apparel 衣服。ややマイナーかもしれない。日本語でも、洋服を作る会社のことをアパレルメーカーなどと呼ぶように、使われている。B+
nursery 保育園・託児所。知っておくべきだろう。B
determination 動詞determine「決定する」の名詞形。「決心、固い意志」という意味。基本語。この文ではwith
determination で「固い意志をもって」という句を作っている。B
enforce (法律などを)施行する、という意味で覚えているはずの動詞。ここではその意味だと変だから、少し言葉を変えて、貫き通す、くらいの日本語に変えて解釈するくらいの機転を利かせられるようがんばろう。B
caricature 風刺画。人々の特徴を誇張した、しばしば皮肉などが込められた描写のこと。B+
10 大阪大後期解答
個人は唯一であり、貴重である。我々が個人に対して置くこの価値は、一まとまりの考えと態度の中に表現される。人は、その人自身目的であるものとして扱われるべきであり、けっして単に手段としてのみ扱われるべきではないのである。一人の人の損失が他の人の利益によって必ずしも正当化されはしない。人は権利を持っている。そしてこれらの考えに関係がある(論理的にではないにしても、心理的には)のは、我々が人間の多様性の中に見出す喜びであり、そして、個性が輝く社会を好む気持ちである。
・語句
place
A(重点・責任など)on B BにAを置く。この文では、価値を置く、という形で使っている。B+
cluster 「(果実などの)房(ふさ)・集団」という意味。何かしらひとかたまりB+
になったもののことを指す。ギリギリ覚える意味のある範囲の語。
end 「目的」という意味。前回にも出て来たはずだ。反対語はmeans。sがついているけれども単数形の名詞なので、a meansというふうに書いてよい。B
justify 〜を正当化する、という意味の動詞。名詞形のjustificationとともに覚えるべき。A
loss 損失という名詞。動詞形は言わずと知れたlose。gainの反対語。B
gain 獲得・利益という意味の名詞。同じスペル・アクセントで動詞にもなる。B
be
linked to ~ 〜と関係がある、という意味の決まった表現。この文ではいきなりlinkedから始まっているのだから変だと思わなくてはいけない。倒置が起こっているのである。B
take
pleasure in ~ 〜に喜びを見出す、という決まった表現。同意表現は、take
delight in~。B
flourish 栄える・繁盛する、という意味の動詞。基本単語。同義語はprosper。これも知っているはず。B
11 東大後期論文改題解答
人間のすべての地域社会は動物を含んできた。(1)その中(地域社会)にいる動物の中には常に何匹か犬が含まれており、我々の犬との付き合いは信じられないくらい昔からのものなのである。我々(人間と犬)は、長い間共に行きお互いに助け合ってきたのである。しかし、それら(犬)のほかにも、トナカイからキツネ、そして象から鵜に及ぶ非常に多様な生物もまた長い間家畜とされてきた。もちろん、それらは主として使用のためにあった―かんばつのためや、乗り物とするため、肉、乳、羊毛や皮、そして羽や卵を得るため、また、小さい有害な動物を捕まえるものとして、釣りや狩りの助けとして。(2)原則として、これらの使用の形態によっては、個人的または感情的な関わり合いはまったく生まれなかったであろうと予想するのは理にかなっているように思われるかもしれない。無知な立場から、我々は人々が自分の保持する動物たちを単に機械とみなしていたと予想したかもしれない。(3)幾人かの哲学者によりなされた人と物との間のはっきりとした区別を押し付けて、すべてのものが単純にそのどちらかだとみなされなくてはならないと主張するなら、動物はいたって明確にものだとみなされると予想したであろう。しかし実際は、もし人々がこのように動物をみなしていたとしたなら、その家畜化はまず確実にうまく行くことはなかったであろう。その動物達は、たとえどんなにそのつもりがあったとしても、機械のように反応したということはありえない。動物たちが飼い慣らされ、また家畜化されたのは、単に暴力を恐れたからではなくて、自分たちに向けられた社会的信号を理解できるようになることで、自分たちを飼い慣らす者たちと個人的なきずなを築くことができたからである。動物たちは人間に自ら従うようになったのである。動物たちがそうできるようになったのは、動物たちを飼い慣らす人間が社会的動物であるからだけではなく、動物たち自身もまたそうである(社会的動物である)からなのである。
・語句
present 「出席している、存在している」という形容詞。限定用法で用いるには、名詞の後に置く必要がある例外的形容詞として有名。A
for
a start 「まず第一に、手始めに」という熟語。C
association 「協会・組合」という意味もあるが、ここでは「交際・提携関係」という意味の名詞。動詞形はassociate。セットとなる前置詞はwith。使われる様子を辞書で一通り眺めておくといい。A
incredibly 「信じられないほど」という副詞。同義語はunbelievably。B
enormous 「巨大な、莫大な」という形容詞。
range
from A to B 「(範囲が)AからBに及ぶ」という意味。B
reindeer トナカイ。D
shag 鵜。D
drought 「かんばつ、日照り続き」という名詞。B
domesticate 「飼い慣らす、家畜化する」という動詞。C。むしろ形容詞形domesticはB。「国内の、家庭の」という意味に加え、「人に飼われて家庭に入っている」という意味もある。domestic
animalsで家畜。
in
principle 「原則として」という熟語。B
with
the best will in the world 「誠意を尽くしても、精一杯やっても」という熟語。C
bond 「(しばしば複数形)きずな・結束」という名詞。
tame 「飼い慣らす、従順にさせる」という動詞。形容詞として「飼い慣らされた、従順な」という意味にもなる。むしろ形容詞の方が有名であるが。B
12 オリジナル問題(バトランド・ラッセル『哲学の諸問題』より)
「観念論」という言葉は異なる哲学者によっていくぶんか異なった意味で用いられている。我々はそれ(観念論という言葉)によって、何であれ存在するものは、またはともかくも存在しているものと知られているものは何であれ、必ず何らかの意味で心的なものである、という説だと理解するであろう。(1)この説は、哲学者の間でとても広く支持されているもので、いくつかの形態を持ち、そしていくつかのことなった根拠に基づき主張されている。(2)その説はとても広く支持され、そしてそれ自体においてとても興味深いものであるので、どんなに簡潔に哲学を概観するにしてもそれについていくらか説明を施さないわけにはいかないのである。
哲学的思索に不慣れな人たちはそのような説を明らかに不合理なものだとして退けたい気持ちになるかもしれない。(3)常識的には、テーブルやイス、太陽や月、そして物質的対象一般が、心や心の内容物とは根本的に異なり、そして、たとえ心の働きが停止しても存在しつづけるであろう形で存在していると考えられていることは疑いの余地がない。私たちは物質を、どんな精神であれそれが存在するずっと前に存在していたものだと考え、それ(物質)を精神的活動の産物であるとみなすのは難しい。しかし観念論は、それが正しいにしろ間違っているにしろ、明らかに不合理であるとして退けられるべきものではない。
・語句
idealism 観念論。哲学用語なので厳しいだろう。C
somewhat いくぶん、多少。B
sense 「感覚」という意味以外に、「意味」という意味を絶対知っていなくてはならない。A
doctrine (宗教上の)教義、(学術上の)学説。B+
at
any rate ともかくも、という熟語。B
hold (考え・感情を)心に抱く。この意味もぜひ知っておくべき。B
advocate 〜を主張、支持する。主張者、という名詞にもなる。B
ground 根拠、理由という意味。この意味は重要。ここでもそうなように、セットとなる前置詞はon。B
brief 簡潔な、短い。A
survey
調査、という意味もあるが、ここではざっとみること、概観、といった意味。B
account 報告、記述、という意味もある。ぜひ知っておくべき。〜を考慮に入れる、という意味では、動詞takeをとって、take
account of =take ~ into accountを使う。B
speculation
思索、熟考。speculate (思索する、熟考する)の名詞形。B+
dismiss
A as B AをBだとして捨てる、退ける。B
absurd ばかげた、不合理な。形容詞。A
generally
もちろん副詞なので、regardを修飾するかとかん違いしそうだが、もしそうならgenerally regards、というふうに、違う位置にあるべき。この文では、名詞の後に置かれることで、前の名詞にかかるという変則的な用法。覚える必要はないが、何かいつもと変だと感じられて欲しい。C
radically
根本的に。radical(根本的な、基本的な)という形容詞の副詞形。
content 中身、内容。通常複数形になる。B
if この文では、「もし精神が活動をやめるなら」と普通のifで訳すと話があわなくなる。if だけでeven if (もし〜でも)という意味にもなれることを知っておこう。B+
think
of A as B AをBとみなす。A
product 生産物、産物。B